弁護士なしの離婚調停、実際にかかったお金。裁判所には9回行きました

カレンダーに9日ぶんの印がついているイラスト 離婚と親権・調停

結論から言います。

お金は、ほとんどかかりませんでした。

弁護士を立てなかったからです。

かかったのは、お金ではなく回数と時間でした。

申立ての費用は、2,000円ほどです

まず、制度としての費用です。

離婚の調停(夫婦関係調整調停)を申し立てるのに必要なのは、これだけです。

  • 収入印紙 1,200円分
  • 連絡用の郵便切手(裁判所によって金額が違います。1,000円前後が目安)

つまり、2,000円ちょっとで始められます。

「調停はお金がかかりそう」と思って踏み出せない方がいるかもしれませんが、申立てそのものは、そんなに高くありません。

出典:裁判所「夫婦関係調整調停(離婚)」 ※必要な郵便切手は申立先の家庭裁判所によって異なります

補足:私は、申し立てられた側でした

ここで、ひとつ書いておきます。

離婚調停を申し立てたのは、相手方です。私は申し立てられた側でした。

離婚に至った経緯については、このブログには書きません。子どもたちが、いつか読むかもしれませんので。

ただ、ひとつだけ。

申し立てられた側でも、親権は取れます。

申立人かどうかと、親権者がどちらになるかは、まったく別の話です。私がそうでした。(父親の私が親権を取れた理由

申し立てられた時点で「もう不利だ」と思う必要はありません。


ここから、実際にかかったものを書きます。

私の場合、調停は2つありました。離婚の調停と、自宅についての調停(財産分与)です。

申し立てた人も、行った回数も、必要な書類も違います。混ざると分かりにくいので、分けて書きます。

【1】離婚の調停

申し立てたのは相手方です。なので、印紙も切手も私は払っていません。

① 宿題のコピー代

調停では、書類を作って出すように言われます。私の場合、これがとにかく多かった。(調停で渡される「宿題」

裁判所の分と、相手方に渡す分。同じものを何部も用意します。

一枚あたりは数円でも、量が量なので、それなりになりました。地味に効いてきます。

② 調停調書の収入印紙

調停が成立すると、調停調書が作られます。その謄本を受け取るのに、収入印紙が要ります。

金額は覚えていないのですが、数百円程度でした。

なお、戸籍謄本は申立人が用意するものなので、離婚の調停では私は取っていません。

申し立てる側になると、ここも自分で用意することになります。

行った回数 ── 5回

昨年の7月から、およそ2ヶ月おきに4回

そして成立後、調停調書を受け取りに1回。

合わせて5回です。

【2】自宅についての調停(財産分与)

こちらは私から申し立てました。

そして、この件が私の大きな失敗につながっています。(ペアローンの落とし穴

① 申立ての費用

こちらは私が申立人なので、印紙と切手を払っています。

② 自宅の書類 ── ここでやらかしました

自宅の書類なのだから、一ヶ所で全部そろうものだと思っていたのです。

そろいませんでした。

  • 固定資産評価証明書 …… 市区町村の役所(東京23区は都税事務所)
  • 登記事項証明書 …… 法務局

別々の窓口です。

知らずに市役所へ行き、そこで足りないと分かって、もう一度出直すことになりました。

平日の昼間です。仕事を休んで行っているので、この1回が地味に痛い。

これから自宅のことで調停をされる方は、この2つはセットで必要になると思っておいてください。先に両方を調べてから出かければ、私のように2回行かずに済みます。

③ 戸籍謄本

これも、意外とお金がかかります。

1通あたり数百円(金額は自治体が定めています)。しかも、1通では終わりません。

自分が申し立てる側なので、必要な書類は自分でそろえます。

行った回数 ── 4回

  • 申立てに1回
  • 必要書類の提出に1回
  • 調停そのもので1回
  • 調停調書を受け取りに1回

合わせて4回です。

合計 ── 裁判所に9回

離婚の調停で5回、自宅の調停で4回

トータルで、9回。

2ヶ月おきというのが、地味にこたえます。1回終わっても、次まで2ヶ月ある。その間ずっと、頭の片隅に残り続けます。

昨年7月から今年1月まで、半年以上かかりました。

9回分の休みが、消えました

ここが、いちばん書いておきたいところです。

裁判所は平日の昼間しか開いていません。

私は、有給休暇か週休を当てて行きました。

給料は減っていません。その意味では、お金はかかっていない。

でも、休みは9回分、消えています。

本来なら、子どもと出かけられた日です。家のことを片づけられた日です。ただ寝ていられた日かもしれません。

それが9日、調停に消えました。

家計簿には一円も出てきませんが、これは確実にコストです。

お金より、時間と手間でした

お金の話でいえば、合わせても数千円です。

弁護士を立てれば、書類を作る手間は減ります。そのぶんお金がかかります。

私は立てませんでした。結果として、お金はほとんどかからず、そのぶん休みと時間を使いました。

どちらが正解かは、状況によると思います。

ひとつ、はっきり書いておきたいことがあります。

弁護士を雇えば早く終わる、というわけではありません。

調停にかかる期間を決めるのは、双方の折り合いがつくかどうかです。代理人がいるから回数が減る、という話ではありませんでした。

もし「弁護士を頼むか、自分でやるか」で迷っているなら、「早く終わるかどうか」では選ばないほうがいいと思います。そして自分でやる側には、休みが何日分か消えるという負担があります。そこを入れて比べたほうが、判断を間違えません。

ただ、「弁護士を立てないと調停はできない」ということは、まったくありません。申立ての書類も、宿題も、自分で書きました。

待合室でも、ポツンでした

ただ、心細くはありました。

調停の待合室です。どんな案件かは分かりませんが、ほとんどの方が、弁護士と思われる人と一緒に座っていました。

ひとりで座っているのは、私くらいでした。

ここでも、ポツンです。

最後に、戸籍謄本の話を

離婚が成立して、しばらくして戸籍謄本を取りました。

そこで、本当に離婚したのだと思いました。

元妻の名前のところに、四角で囲まれた「除籍」の文字があったのです。

これが「バツがつく」ということか。

そう思いました。

紙の上の、たった二文字です。それを見るまで、どこか実感がありませんでした。

まとめ

  • 調停の申立ては、印紙1,200円+切手。2,000円ほどで始められる
  • 弁護士を立てなければ、実費は数千円で済む
  • ただし、裁判所に行く回数は増える。私は離婚5回+自宅4回で合計9回
  • 2ヶ月おきに、半年以上かかる。終わるまで頭から離れない
  • 裁判所は平日の昼間だけ。有給か週休が9回分消えた
  • 弁護士を雇っても、早く終わるとは限らない。期間を決めるのは双方の折り合い
  • 弁護士と比べるなら、この「休みが消える」分も入れて考えたほうがいい
  • 自宅の書類は役所と法務局の2ヶ所。私は知らずに2回行った
  • 戸籍謄本は申立人が用意する。しかも1通では終わらない
  • 申し立てられた側でも、親権は取れる

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