結論から言います。
お金は、ほとんどかかりませんでした。
弁護士を立てなかったからです。
かかったのは、お金ではなく回数と時間でした。
申立ての費用は、2,000円ほどです
まず、制度としての費用です。
離婚の調停(夫婦関係調整調停)を申し立てるのに必要なのは、これだけです。
- 収入印紙 1,200円分
- 連絡用の郵便切手(裁判所によって金額が違います。1,000円前後が目安)
つまり、2,000円ちょっとで始められます。
「調停はお金がかかりそう」と思って踏み出せない方がいるかもしれませんが、申立てそのものは、そんなに高くありません。
出典:裁判所「夫婦関係調整調停(離婚)」 ※必要な郵便切手は申立先の家庭裁判所によって異なります
補足:私は、申し立てられた側でした
ここで、ひとつ書いておきます。
離婚調停を申し立てたのは、相手方です。私は申し立てられた側でした。
離婚に至った経緯については、このブログには書きません。子どもたちが、いつか読むかもしれませんので。
ただ、ひとつだけ。
申し立てられた側でも、親権は取れます。
申立人かどうかと、親権者がどちらになるかは、まったく別の話です。私がそうでした。(父親の私が親権を取れた理由)
申し立てられた時点で「もう不利だ」と思う必要はありません。
ここから、実際にかかったものを書きます。
私の場合、調停は2つありました。離婚の調停と、自宅についての調停(財産分与)です。
申し立てた人も、行った回数も、必要な書類も違います。混ざると分かりにくいので、分けて書きます。
【1】離婚の調停
申し立てたのは相手方です。なので、印紙も切手も私は払っていません。
① 宿題のコピー代
調停では、書類を作って出すように言われます。私の場合、これがとにかく多かった。(調停で渡される「宿題」)
裁判所の分と、相手方に渡す分。同じものを何部も用意します。
一枚あたりは数円でも、量が量なので、それなりになりました。地味に効いてきます。
② 調停調書の収入印紙
調停が成立すると、調停調書が作られます。その謄本を受け取るのに、収入印紙が要ります。
金額は覚えていないのですが、数百円程度でした。
なお、戸籍謄本は申立人が用意するものなので、離婚の調停では私は取っていません。
申し立てる側になると、ここも自分で用意することになります。
行った回数 ── 5回
昨年の7月から、およそ2ヶ月おきに4回。
そして成立後、調停調書を受け取りに1回。
合わせて5回です。
【2】自宅についての調停(財産分与)
こちらは私から申し立てました。
そして、この件が私の大きな失敗につながっています。(ペアローンの落とし穴)
① 申立ての費用
こちらは私が申立人なので、印紙と切手を払っています。
② 自宅の書類 ── ここでやらかしました
自宅の書類なのだから、一ヶ所で全部そろうものだと思っていたのです。
そろいませんでした。
- 固定資産評価証明書 …… 市区町村の役所(東京23区は都税事務所)
- 登記事項証明書 …… 法務局
別々の窓口です。
知らずに市役所へ行き、そこで足りないと分かって、もう一度出直すことになりました。
平日の昼間です。仕事を休んで行っているので、この1回が地味に痛い。
これから自宅のことで調停をされる方は、この2つはセットで必要になると思っておいてください。先に両方を調べてから出かければ、私のように2回行かずに済みます。
③ 戸籍謄本
これも、意外とお金がかかります。
1通あたり数百円(金額は自治体が定めています)。しかも、1通では終わりません。
自分が申し立てる側なので、必要な書類は自分でそろえます。
行った回数 ── 4回
- 申立てに1回
- 必要書類の提出に1回
- 調停そのもので1回
- 調停調書を受け取りに1回
合わせて4回です。
合計 ── 裁判所に9回
離婚の調停で5回、自宅の調停で4回。
トータルで、9回。
2ヶ月おきというのが、地味にこたえます。1回終わっても、次まで2ヶ月ある。その間ずっと、頭の片隅に残り続けます。
昨年7月から今年1月まで、半年以上かかりました。
9回分の休みが、消えました
ここが、いちばん書いておきたいところです。
裁判所は平日の昼間しか開いていません。
私は、有給休暇か週休を当てて行きました。
給料は減っていません。その意味では、お金はかかっていない。
でも、休みは9回分、消えています。
本来なら、子どもと出かけられた日です。家のことを片づけられた日です。ただ寝ていられた日かもしれません。
それが9日、調停に消えました。
家計簿には一円も出てきませんが、これは確実にコストです。
お金より、時間と手間でした
お金の話でいえば、合わせても数千円です。
弁護士を立てれば、書類を作る手間は減ります。そのぶんお金がかかります。
私は立てませんでした。結果として、お金はほとんどかからず、そのぶん休みと時間を使いました。
どちらが正解かは、状況によると思います。
ひとつ、はっきり書いておきたいことがあります。
弁護士を雇えば早く終わる、というわけではありません。
調停にかかる期間を決めるのは、双方の折り合いがつくかどうかです。代理人がいるから回数が減る、という話ではありませんでした。
もし「弁護士を頼むか、自分でやるか」で迷っているなら、「早く終わるかどうか」では選ばないほうがいいと思います。そして自分でやる側には、休みが何日分か消えるという負担があります。そこを入れて比べたほうが、判断を間違えません。
ただ、「弁護士を立てないと調停はできない」ということは、まったくありません。申立ての書類も、宿題も、自分で書きました。
待合室でも、ポツンでした
ただ、心細くはありました。
調停の待合室です。どんな案件かは分かりませんが、ほとんどの方が、弁護士と思われる人と一緒に座っていました。
ひとりで座っているのは、私くらいでした。
ここでも、ポツンです。
最後に、戸籍謄本の話を
離婚が成立して、しばらくして戸籍謄本を取りました。
そこで、本当に離婚したのだと思いました。
元妻の名前のところに、四角で囲まれた「除籍」の文字があったのです。
これが「バツがつく」ということか。
そう思いました。
紙の上の、たった二文字です。それを見るまで、どこか実感がありませんでした。
まとめ
- 調停の申立ては、印紙1,200円+切手。2,000円ほどで始められる
- 弁護士を立てなければ、実費は数千円で済む
- ただし、裁判所に行く回数は増える。私は離婚5回+自宅4回で合計9回
- 2ヶ月おきに、半年以上かかる。終わるまで頭から離れない
- 裁判所は平日の昼間だけ。有給か週休が9回分消えた
- 弁護士を雇っても、早く終わるとは限らない。期間を決めるのは双方の折り合い
- 弁護士と比べるなら、この「休みが消える」分も入れて考えたほうがいい
- 自宅の書類は役所と法務局の2ヶ所。私は知らずに2回行った
- 戸籍謄本は申立人が用意する。しかも1通では終わらない
- 申し立てられた側でも、親権は取れる
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