前回の記事で、調停にかかったお金を書きました。
弁護士を立てなかったので、実費は数千円でした。
今回は、その裏側を書きます。
費用は浮きました。でも、別のものを払っていたのだと思います。
なぜ、立てなかったのか
理由は、ひとつです。
相手が立てなかったからです。
それだけです。深く考えて選んだわけではありません。
そして、はっきり書いておきます。
もし相手が弁護士を立てていたら、私も立てていました。
これが、私の判断基準でした。いま同じ状況の方に聞かれたら、まずここを見てくださいと言うと思います。
弁護士を立てるかどうかは、自分の事情より、相手がどう出るかで決まる面があります。
立てなかったことで、起きたこと
ここからが本題です。
判断する材料が、ありませんでした
何を言えばいいのか、何を言ってはいけないのか、いま出ている話は自分にとって有利なのか不利なのか。判断する材料がありません。
専門家がそばにいれば、安心して自分の主張ができたと思います。
妥協した点があります
いろいろな決め事をしていく中で、自分が本当に望む形に近づけられたはずだと、いまは思います。
でも実際には、妥協しながら進めた部分がありました。
これでいいのだろうか、と思いながら、そのまま進んだところがあります。
言えたかもしれない主張を、言えませんでした
強く言える場面だったのかもしれません。通せた主張が、あったのかもしれません。
でも、緊張していました。
その場で判断がつかず、言うべきタイミングを逃したことが、たぶんあります。
「たぶん」としか書けないのは、いまでも正解が分からないからです。専門家がいれば、そこが分かったはずです。
そして、ペアローンのことです
私には、大きな失敗がひとつあります。
調停調書に、自宅の所有権を書かなかったこと。(ペアローンの落とし穴)
あのとき、その重要性に気づけませんでした。
そして正直に書きます。
弁護士がいれば、防げたと思います。
知っていれば書けたことです。でも、知らなければ気づけません。知らないことに気づくのは、自分ひとりでは無理でした。
費用は払わなかった。でも、別の形で払った
実費は数千円でした。弁護士費用は、たしかに浮いています。
ただ、その代わりに払ったものがあります。
- 判断がつかないまま進めた不安
- 妥協した決め事
- 言えなかった主張
- そして、調停調書の書き漏れ
家計簿には出てきませんが、これも費用だったのだと思います。
無料相談という手は、あったのに
弁護士には、30分ほどの無料相談という窓口があります。市区町村がやっているものもあります。
私は、その存在を知っていました。別の件で、一度使ったこともあります。
それなのに。
離婚調停については、一度も相談しませんでした。
いま振り返ると、ここが分かれ目だったと思います。
「調停はどう進めればいいのか」
「調停調書には、何を書いておくべきなのか」
この2つを30分聞いていたら、たぶん結果は違いました。
依頼するかどうかは、また別の話です。依頼しなくても、聞くだけならできたのです。
制度は知っていた。使ったこともあった。それでも、いちばん必要な場面で使いませんでした。
いま同じ立場なら、AIに壁打ちしてから行きます
これは、当時は思いつかなかったことです。
30分は、短いです。
その場で「えーと、何を聞けばいいんだっけ」と考えていたら、終わってしまいます。私は、そもそも何を聞けばいいのかすら分かっていませんでした。
いまの私なら、こうします。
先にAIに、自分の状況を全部話します。
そのうえで、「この状況で、弁護士に聞くべきことは何か」を整理してもらう。聞きたいことを紙に書いて、それを持って相談に行きます。
そうすれば、同じ30分でも、引き出せる答えがまったく違ったはずです。
ひとつだけ注意です。AIは、弁護士の代わりにはなりません。
法律の判断をさせるのではなく、「何を聞けばいいか分からない」を解消する道具として使う。それが、いちばん効く使い方だと思います。
私はこのブログで献立をChatGPTに丸投げした話を書きましたが、同じことを、あのときやっておけばよかった。
それでも「立てろ」とは言いません
ここまで書いておいて、こう言うのも変ですが。
私は「弁護士を立てるべきだった」と断言はしません。
立てていれば、そのぶんお金がかかりました。そして、前回書いたとおり、弁護士を雇えば早く終わるわけでもありません。 期間を決めるのは、双方の折り合いです。
私の場合、親権は取れました。(父親の私が親権を取れた理由)いちばん譲れないものは、守れています。
だから「失敗だった」とも言い切れません。
ただし、立てたほうがいい場合はあります
私のケースは、相手も弁護士を立てず、話し合いがある程度できたという前提の上にあります。
同じ前提でないなら、私の話は当てはまりません。
こういう場合は、専門家に相談したほうがいいと思います。
- 相手に弁護士がついている
- 相手が話し合いに応じない、連絡が取れない
- 暴力やモラハラがある
- 財産や親権で、激しく争っている
とくに一番上です。相手だけに専門家がいる状態は、私だったら避けます。
そして、これは自分に対しても思っていることです。
私のケースは、一般的ではありません。
相手も弁護士を立てず、ある程度は話ができた。だから成り立っただけです。
そのうえ、本当は取れたはずのものを、取らずにきている可能性があります。
私は「弁護士なしでうまくいった人」ではありません。「弁護士なしで、こうなった人」です。そのつもりで読んでいただけたらと思います。
まとめ
- 弁護士を立てなかったのは、相手が立てなかったから
- 相手が立てていたら、私も立てていた
- 立てないと、判断材料がないまま進めることになる
- 妥協した点、言えなかった主張が、たぶんある
- ペアローンの書き漏れは、弁護士がいれば防げたと思う
- 実費は数千円。でも別の形で払っていた
- 無料相談という手はあったのに、調停については使わなかった
- 依頼しなくても、聞くだけならできた
- いま同じ立場なら、AIで聞くことを整理してから相談に行く
- ただし、相手に弁護士がいる場合などは、話が別
- そして、私のケースは一般的ではありません
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