私は、養育費を受け取っています。
父親が受け取る側です。
離婚を考えていたころ、私は親権を手に入れることはできず、自分が払う側になると思っていました。(【お金①】)
実際は、逆でした。
まず、数字を見てください
厚生労働省の調査です。
| 養育費 | 母子世帯 | 父子世帯 |
|---|---|---|
| 取り決めをしている | 46.7% | 28.3% |
| 現在も受給している | 28.1% | 8.7% |
父子世帯で養育費を受け取れているのは、11世帯に1世帯です。
母子世帯でも28.1%ですから、そもそも払われないことが多いのですが、父子世帯はさらに少ない。
出典:厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査」結果について(令和5年1月公表)
私は、この8.7%に入っています。
我が家の場合
正直に書きます。
- 金額……1人あたり、月に1万数千円
- 受け取り方……口座振込
- いまも、きちんと払われています
遅れたことはありません。
そこは、はっきり書いておきます。世の中で言われているほど、みんなが払わないわけではありません。
どうやって決まったか
話し合いです。
調停の中で、双方で話して決めました。
算定表そのものは、見ていません
家庭裁判所には「養育費の算定表」があります。
双方の年収と、子どもの人数・年齢を入れると、目安の金額が分かる表です。裁判所のサイトで、誰でも見られます。
出典:裁判所「平成30年度司法研究(養育費,婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について」
概ねの金額は、分かっていました。
まったく知らないまま座っていたわけではありません。
ただ、表そのものは見ていません。
いま思えば、そこまで見ておけばよかったとは思います。「だいたいこのくらい」ではなく、「うちの場合は、この範囲」という形で分かるからです。
それで結論が変わったかどうかは、分かりません。
ただ、弁護士を立てずにやっていた以上、判断の材料は自分でそろえるしかありませんでした。
金額について、正直に
少ないと思っています。
1人あたり月1万数千円。2人ぶんでも、月に10万円ほど支出を削る必要があった家計からすれば、足りているとは言えません。
本当は、1人3万円は欲しいと思っていました。
でも、話はそこから進みませんでした。
そして私は、早く決着をつけたかったのです。
調停は2ヶ月おきです。1回終わっても、次まで2ヶ月ある。その間ずっと、頭の片隅に残り続けます。
長引かせるより、決めてしまいたかった。
だから、そこで折り合いをつけました。
・・・以前、弁護士を立てなかった話の中で、こう書きました。
妥協しながら進めた部分がありました。
ここが、まさにそれです。
ただ、これは相手を責める話ではありません。
決めたのは、双方の話し合いです。 私も、そのうえで納得して署名しています。
不足するぶんについては、貯蓄型保険の解約返戻金を私が受け取る形で折り合いをつけました。(【お金③】)
そういう決着でした。
面会のことも書いておきます
細かな取り決めはしていません。
ただ、会うことは可能としています。
子どもたちは、いまも母親と会える距離にいます。(「愛妻弁当いいね」と言われるたび)
そして、これも統計に出ています。
| 親子交流 | 母子世帯 | 父子世帯 |
|---|---|---|
| 現在も行っている | 30.2% | 48.0% |
父子世帯のほうが、別居している親と子どもの交流が続いています。
理由は分かりません。ただ、うちもその中に入っているのは確かです。
これから決める方へ
3つだけ書いておきます。
① 話し合う前に、算定表を見てください
5分で見られます。 裁判所のサイトにあります。
私は概ねの金額は知っていましたが、表そのものは見ませんでした。
「だいたいこのくらい」で話すのと、「うちの場合はこの範囲」と分かって話すのとでは、まるで違います。見ておいて損はありません。
② 口座振込にしておくこと
記録が残ります。
そして、相手に対する感情がどうであろうと、顔を見ることも、会話をする必要もありません。
手渡しだと「払った・もらっていない」でもめる元になります。
③ 取り決めは、調停調書に書いてもらうこと
私は自宅の所有権を書き漏らして、あとで大変な思いをしました。
書いてあるかどうかは、あとになって効いてきます。
書き漏らしても、あとから調停を申し立てて、内容を加えることはできます。
ただし、相手が応じるかどうかは分かりません。 調停は、双方が納得しないと成立しないからです。
そして、時間と手間がかかります。 私はそれで、裁判所にもう4回通いました。
まとめ
- 父親でも、養育費を受け取る側になることがあります
- ただし、父子世帯で受給できているのは8.7%(母子世帯は28.1%)
- 取り決めをしている父子世帯も28.3%しかない
- 我が家は1人あたり月1万数千円。口座振込で、きちんと払われています
- 決め方は話し合い。概ねの金額は把握していたが、算定表そのものは見ていない
- 金額は少ないと思っている。本当は1人3万円は欲しかった
- ただ、話は進まず、私自身が早く決着をつけたかった。 だから折り合いをつけた
- 面会は細かい取り決めなし。会うことは可能としています
- 父子世帯の48.0%が、いまも交流を続けている
「父親だから、養育費はもらえない」ということはありません。
ただ、もらえている人は少ない。 そして取り決めをしている人は、もっと少ない。
これから決める方は、先に算定表を見てください。
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