前に、こういう記事を書きました。
お昼に弁当を持っていくと、職場でたまにそう言われます。愛も妻もない弁当なのですが、「ありがたいことです」と答えていました。
あの記事は、こう終わっています。
だから、そろそろ言おうかなと思っています。
……とはいえ、次に「愛妻弁当いいね」と言われたとき、うまく言えるかどうかは分かりませんが。
あれから、隠すのをやめました。
きっかけは、あの記事でした
正確に言うと、あれを書いたあとくらいからです。
・・・気持ちは、もう決まっていたんでしょうね。
理由はひとつです
言わないままでいると、嘘をつき続けることになる。
嘘をついていたわけではありません。ただ、訂正しないままでいると、相手の中の私は、いつまでも家庭がある人のままです。
会うたびに、それが更新されないまま積み上がっていきます。
・・・そのほうが、しんどくなってきました。
言ってみて、どうだったか
だいぶ気楽になりました。
労ってくれる人が多かったです。「大変だね」「よくやってるね」と言ってもらえることのほうが、多かった。
ただ、付き合いの長い人のなかには、気を遣わせてしまった方もいました。
・・・急に前提を変えたのは、こちらですからね。
意外だったのは、初対面のほうが言いやすいことです
最初は逆だと思っていました。知らない人に言うほうが、気まずいだろうと。
違いました。
初対面の人が、いちばん言いやすいです。
家族の話になって聞かれたら、「ひとり親なんです」と答えるだけです。
言うだけの立場は、とても楽でした。
訂正するのではなく、ありのままを言うだけ。嘘がありません。
ただ、楽なのは言う側の話です。
・・・聞いた側は、気を遣うかもしれません。
いちばん微妙なのは、真ん中の人です
書きたかったのは、ここです。
並べてみると、3つに分かれました。
- 初対面の人 …… いちばん言いやすい。訂正すべき前提がない
- 付き合いの長い人 …… 言える。ただし、気を遣わせてしまうこともある
- その中間 …… ここが、いちばん微妙
中間というのは、そこまで仲は良くないけれど、私に子どもがいることは知っている人です。
この人たちが、いちばん難しい。
理由は、たぶんこうです。
長く付き合いのある人には、言わないと嘘になるという理由があります。初対面の人には、そもそも訂正すべき前提がありません。
ところが真ん中の人は、すでに前提を持っているのに、わざわざ言う理由がない。
こちらから切り出すほどの間柄ではなく、かといって黙っていれば、相手の中の私は家庭がある人のままです。
・・・つまり、言う機会が来ません。
言って回っているわけでは、ありません
ここは書いておきます。
隠すのをやめたと言っても、自分から広めているわけではありません。
聞かれたら言う。その話になったら言う。それくらいの温度です。
付き合いの長い人が相手でも、そういう話にならなければ、わざわざ入っていきません。
やめたのは「隠すこと」であって、始めたのは「言って回ること」ではない。
・・・この差は、自分にとっては大きいです。
まだ残っているもの
弁当を褒められたときのモヤモヤは、なくはないです。
ゼロにはなりませんでした。
ただ、前の記事に書いた「恋愛に躊躇する」ほうは、あまり気にしなくなりました。
周りの中の自分は、自分では書き換えられません
前の記事に、私はこう書いていました。
離婚は手続きが終わっても終わらない
いまも、そう思います。紙の上ではとっくに済んでいるのに、周りの中の自分だけが、古いまま残ります。
そしてそれが書き換わるのは、言ったときだけです。
言ってみると、思っていたより、みんな普通でした。
真ん中の人たちは、まだそのままですが。
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